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漢字の覚え方

おととい桜教室の
公式LINEアカウントに
中学生の男の子から
メッセージありました。


「漢字の覚え方を
 教えてください」と。


この手のメッセージは
迷惑系が多いのですが


昨日の子は真剣に
アドバイスを求めて
きていたので、こちらも
丁寧にお返ししました。


その子はいろいろな
勉強系のアカウントと
友だち登録をして
質問をしているそうです。


もちろん顔も名前も
わかりませんが、


勉強が苦手で、それでも
自ら積極的に動いて
頑張っている子がいる。



そういう子の
力になれるのは
とても嬉しいですね♪


前置きが長くなりましたが
せっかくなのでブログにも
漢字の覚え方を書き残して
おきたいと思います。


まず、間違いの多いのは
同じ漢字を連続して
書いてしまうことです。


小学校なんかでは今でも
わりとあるみたいですが


「漢字のノートに
 5回ずつ書くこと」


という宿題があります。


反復して書くことは
大切なのですが、


人間の脳は連続して
同じことをすると
単調作業と捉えて


“覚える必要のないもの”


と判断してしまいます。


せっかく頑張って手を
動かしてもかえって
逆効果になっています。


だから漢字を覚えるとき
(もちろん他の暗記でも)


連続して同じ字を書くのは
やめて、例えば10個の
漢字を覚えるなら



☆最初から最後まで
 1回ずつ書いて、
 10個書き終わったら
 最初に戻ってまた1周。



という形をとりましょう。


また、暗記をするときは
時間を空けて反復を
意識してください。


気合を入れて1時間
まるまる漢字練習!


というよりは、
漢字を1回ずつ
10分かけて書くのを


1時間ずつ空けて
10分×6セットで


暗記をしたほうが圧倒的に
定着しやすいと思います。


とりあえず上の2つを
意識して実践してみると
全然違ってくるはずです。


ここまでは漢字というより
暗記全般に言えることです。


ここからようやく
漢字の覚え方に入りますが


あまりいろいろなことを
一度に実践するのは
大変なので、上の2つを
意識して慣れてきたら


次のポイントを
意識してみてください。


☆組み合わせを考える


漢字には象形文字や
指示文字、会意文字などの
分類がありますが、


日本の漢字の多くは
形声文字です。


形声文字というのは
意味をあらわす漢字と
音をあらわす漢字との
組み合わせでできた
漢字のことです。


たとえば「江」という字は
部首の“さんずい”が
水をあらわしていて


つくりの“工”は工場よ
読むように「こう」という
音をあらわしています。


このように部首が意味を
つくりが音を示すという
組み合わせが多いです。


もちろん、詳しく
掘り下げると複雑ですが


組み合わせをある程度
意識するだけで覚えるのが
楽になると思います。


漢字は表意文字といい
本質的には絵と同じです。


日本人は常用漢字だけでも
2000字以上の漢字を
扱っているわけで、
漢字を覚えるということは


2000枚以上の絵を覚える


ということになります。
かなり大変ですね。


漢字をただその形で
覚えることは
現実的ではありません。


できるだけ意味と音の
組み合わせで漢字を
分解してあげることが
漢字を覚えるコツです!


☆積極的に使う


これは当然と言えば
当然のことですが、
人は使わないものは
どんどん忘れていきます。


知識を定着させるには
実際に使うのが一番です。


これは僕の経験ですが
「漢字を覚えるのが苦手」
という子を見ていると


普段の生活でも
漢字で書けるものを
ひらがなでササっと
書く子が多いです。


ひらがなで書く習慣が
漢字を覚えるのを
妨げているので


面倒でもできるだけ
漢字を使う癖を
身につけましょう!




最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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